医師の現状

平成16年度に導入された新医師臨床研修制度等を契機として、全国で医師不足が社会問題化しています。
本県においても、同様の状況にあり、地域医療を担う医師の確保に向け、医学生から勤務医まで医師の養成過程に応じた総合的な対策に取り組んでいます。

山口県の医師数(医療施設従事)の推移

令和2年の本県医師数は、平成10年と比較して273人増の3,491人です。
また、人口10万人当たりの医師数は260.1人で、全国平均(256.6人)を上回り、中位レベルにあります。

 

 

全年齢、35歳未満及び45歳未満の医師数(医療施設従事)の推移

本県の医師総数は全国と同様増加していますが、その増加率は全国平均を下回るとともに、35歳未満、45歳未満の医師の減少が顕著であり、若手医師の確保が喫緊の課題です。

女性医師数(医療施設従事)の推移

本県の女性医師の割合は年々増加しており、仕事と家庭の両立ができる就業環境整備の重要性が増しています。

二次医療圏別の人口10万対医師数(医療施設従事)

令和2年時点で、全国平均(256.6人)を上回っている圏域は、宇部・小野田と下関の2圏域のみであり、県内でも地域間の格差があり、その解消が課題です。

主な診療科別の医師数(医療施設従事)

令和2年時点の主な診療科別の医師数及び人口10万人当たりの医師数の状況は次のとおりです。

小児科・産科婦人科の医師数(医療施設従事)の推移

近年、医師不足が厳しいとされてきた小児科及び産婦人科の医師の状況は次のとおりです。

〔小児科〕
本県の小児人口10万対小児科医師数は、近年は全国平均を下回っていましたが、令和2年は119.0人で、全国平均の119.7人を下回り、中位レベルにあります。

〔産婦人科・産科〕
本県の15~49歳女子人口10万対産婦人科・産科医師数は、令和2年は51.1人で、全国平均の46.7人を上回り、中位レベルにあります。

〔出典〕 医師・歯科医師・薬剤師統計(厚生労働省)